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2017/10/31

製造業集まれ! iStome2(アイストーム)ブログ、「きつね」はうどんが当たり前!?編

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「きつねちょうだい!」と私。「うどんそば、どっち?」と店員さん。東京で立ち寄った食堂でのひとコマです。

「あ、きつねうどんで」と言い直し、あらためてメニューを見ると「きつねうどん」と「きつねそば」がありました。そういえば関東では油あげがのっていると、うどんもそばも「きつね」と呼ぶんですね。知ってはいましたが、浪速っ子の私には、なんとなく化かされた気が・・・。

そもそもなぜ油あげをのせると「きつね」なのか? 農業の神さまであり、今では商売繁盛のご利益で知られる伏見稲荷大社と関係があるようです。

きつねは伏見稲荷大社の祭神・お稲荷さんのお使いとされています。きつねの石像もたくさんあり、そのお供え物が油あげ。揚げてあるので腐りにくく、お供えの後は自分たちで食べられるという利点があって定着したようです。そして、これをルーツに稲荷寿司が誕生しました。

稲荷寿司をヒントに「きつね(きつねうどん)」を生み出したのは、大阪船場のお店「うさみ亭マツバヤ」さん。当初はうどんと油あげをセパレートで出していたそうですが、お客さんがうどんにのせて食べはじめたといいます。せっかち文化、もとい、効率重視の関西人ならではの発明ですね!

一方の「たぬき」については、関東で生まれたようす。当初は小さなイカにたっぷりの衣をつけた天ぷらをそばにのせていて、食べる人を「化かす」ことから「たぬき」と名付けられたとの説があります。「化かす」のなら「きつね」でも良さそうですが、その頃、関東の天ぷらはごま油を使っていたため黒っぽく、麺もうどんより黒いそばが主流のため「たぬき」がイメージされたと考えられています。

「きつねと言えばうどん!」という関西の常識が生まれた背景には、「たぬき」の存在が関係します。情報の少ない時代、「たぬき」という名称だけが関西に上陸し、「きつね(きつねうどん)の逆だろう」という予測から「たぬきと言えば油あげをのせたそば」が一般化したようです。

「ちょっと待って。ウチとこは違うけど・・・」とおっしゃるアナタ、おそらく京都人では? 京都でも油あげをのせたうどんを「きつね」と呼びますが、そこにドロッとしたあんをかけると「たぬき」と呼びます。「きつね」がドロンと「たぬき」に化けた、との説もささやかれています。

ますます冷え込みが厳しくなる季節、あったかい「きつね」や「たぬき」でココロもカラダもぽかぽかにして、太く長く元気に過ごしたいものですね。

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(コピーライター:森原英壽)

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