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2017/12/29

おかもっちゃんの「製造業集まれ!」 ~織物工場編Vol.3~ iStome2(アイストーム)ブログ

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どこよりも商材を絞り込む代わりに、どこよりも製品の仕上がり精度を高くする。経営者にとって「言うは易し行うは難し」の理想論やけど・・・。

ボクが見学した静岡県の織物会社A社は、このやり方を実践したおかげで大成功! 商材を「極細」サイズの糸を使った織物に限定した結果、ふんわり軽い織物ばかりを作ると評判に。仕上がり精度も一気に向上して、全国各地から仕事がわんさか押し寄せようになったんやて。こんな話しを聞くと勇気が湧いてくるなあ。

さて、ここらで説明しておきたいのが「極細」糸の生産国について。大きく分けると国産品と輸入品があるんやけど、両者の強度には大きな開きがあるらしい。国産品に比べて輸入品の方が弱い、と思いきや、じつはまるっきり反対で、輸入品の方が強いんやて。ホンマかいな?

糸の強弱は、織物加工にどんな影響があるのか。詳しくはわからんけど、糸が弱いと製造過程でブチッと切れてしまうこともあるわな。すると、糸の交換で織機をストップさせなあかん。その点強い糸、つまり輸入品は、そうしたリスクが低いらしいわ。

えっ、ほんなら糸を作る(紡ぐ)技術は、日本が海外に負けてるんちゃうかって? そんなわけあるかい、メイドインジャパンをなめたらあかんで(笑)。どういうことか、きちっと説明するから、しっかり聞いたってや。

まずは糸そのものも、綿花やら蚕(かいこ)の吐く糸といった素材から作られてることを思い出してほしい。そういった素材の強度が、糸の強度に比例するねん。

そんでやね、素材から糸を作る技術について、海外の製糸工場はレベルが低いんやて。なかでも「極細」糸はデリケートやから、素材が弱いと製造できへんらしい。せやから強い素材を使うしかないわけで、できあがった「極細」糸も強くなるっちゅうわけや。

その点、日本の製糸工場は、素材を紡いで糸にする技術は超一流。たとえ素材が弱くても、見事に「極細」の糸ができあがる。ただし素材が弱いと、できあがった糸もとうぜん弱いわけですわ。

結局、織物工場にとって国産品と輸入品のどっちがいいかと言うと、強度の高い輸入品ということになる。それなら海外からバンバン買い付けたらええっちゅう話しやけど、ここにも問題があって・・・。

さっきも話したように、海外の製糸工場は技術レベルが低いから、強い素材を使ったとしても、品質の安定した「極細」糸はめったに作れないらしい。すべての海外企業がそうとは思わんけど、A社が取引してる海外の製糸工場で購入してもいい品質の「極細」糸ができるのは、それこそ数年に1回くらいやて。そんなもんアテにしてたら商売あがったりやで。

そんなわけでA社はほとんどの場合、仕入れの安定した国産品を採用。糸の強度については社内基準を設けていて、製造工程に支障をきたさず、できあがった織物にも十分な耐久性が期待できるものに限って使用してるんやて。素材メーカーも織物メーカーも品質重視の心意気。やっぱりメイドインジャパンは最高やで!

さて、今度はA社の工場内でビックリしたこと2つを言いたいんやけど。えっ、しゃべり過ぎやて? しゃあない、今回はこのへんで勘弁しといたるわ(笑)。

おかもっちゃんの「製造業集まれ!」~織物工場編Vol.4~をお楽しみに! 得意のマシンガントークは、誰にも止められません(笑)!

(聞き手・コピーライター森原英壽)

※取材・執筆・ブログ代行等、コピーライティングのプロにお任せ下さい。
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想いがあっても伝えられない、印刷会社としてあるまじきですが(笑)
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岡本(談)
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