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2018/03/06

おかもっちゃんの「製造業集まれ!」 ~織物工場編Vol.6~ iStome2(アイストーム)ブログ

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製品の仕上がり精度を追求する戦略が大成功のA社。工場見学ではいろんな発見があったんやけど、なかでも細い糸が15000本も巻き付けられたパイプに感心し、その11本を人間の手で差し込み口に入れていると知ってビックリ仰天! じつはそれがB社でも行われていた・・・。前回のお話しはここまでやったね。

A社に続いて訪問したB社も静岡県の織物会社。同社が力を入れているのは、「どれだけ編み込み密度を高くできるか」。実際に製品(織物)を見ると、とにかく繊維がギュギュッと詰まった感じ。独特の風合いがあって、そっと触ると質の高さが伝わってくる。エエ感じやわあ。

いったいどないして編み込みの密度を高めているんやろ。そこは企業秘密・・・、と思いきや、解説付きで紹介してくれました。見学者全員が「えっ、ええのん?」「マジで?」とざわつきましたわ(笑)。

言葉で説明するとややこしいんやけど、まずは2本のタテ糸が交差した状態をイメージしてほしい。アルファベットの「X」になる感じやね。

この「X」状になった縦糸の左側、「>」の形状に開いたところにヨコ糸を通すんやけど、編み込み密度を高くするには、ここでひと工夫必要になる。できるだけタテ糸の“交差したポイント”近くにヨコ糸を押し込むには、交差する角度をグイッと広げることが重要。「>」の角度が90度くらいとしたら、さらに広げて120度に。なるべく180度に近づける方がいいらしいわ。

あ、そや。今、ドリンクを飲みながら読んでる人は、コップを置いて、指でVサインを作ってほしい。まあええから、いっぺんやってみて。

できたら指先を少しだけ開いてコップを挟んでほしい。指の付け根まで、そこそこ長い隙間ができるやろ。次に、指先をグイッと広げてコップを挟むと・・・。指の付け根までの距離が、かなり短くなるはずや。

タテ糸を指、ヨコ糸をコップと考えた時、タテ糸の交差する角度を広げた方が、ヨコ糸との隙間が狭くなる。これで実感してもらえたんやないかな。

そんでやね、密度が高くなると、風合いや質感以外にもメリットがあるねんて。隙間がゼロに近づくことで遮断性が高まり、かなりの防滴効果が生まれるらしいわ。

とは言え、液体をはじくだけならスプレー処理でも可能。「なあんだ」と思ったら大間違い。雨でもコーヒーでもない、“電磁波”まではじけるねんて。思わず耳を疑ったで。

あまり詳しくないけど、いろんな金属の中でも「銅」って電磁波に強い方らしいねん。そやから理屈では、タテ糸かヨコ糸に銅線を使って布を作ると電磁波の遮断シートができるわけ。とは言え、電磁波ってのは厄介で、わずかな隙間からでも侵入してくるとか。

B社ではヨコ糸に銅線を使いつつ、わずかな隙間も無くすべくギュウギュウ詰めにできるからこそ、電磁波のシャットアウトにも大きな効果が期待できるらしい。

予想を上回る効果にビックリ仰天! って、さっきも言うたわな。これ以上話したら、また「しゃべくり職人」て言われそうやし、今回はここまでにしといたるわ(笑)。

おかもっちゃんの「製造業集まれ!」~織物工場編Vol.7~をお楽しみに! いよいよシリーズ最終回? ほんまかどうかは、岡本さんのしゃべくり次第(笑)。

(聞き手・コピーライター森原英壽)

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想いがあっても伝えられない、印刷会社としてあるまじきですが(笑)
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岡本(談)
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